最初の貢献
小学生の私にとっては、長い通学の旅。
いろいろな事が起こった。
バスの中では寝てしまい、忘れ物は数知れず。
とくに買ったばかりの定期券はすぐ落とす。
電車とホームの間に落ちて、ランドセルで引っ掛かり、大人に救い上げてもらったり。
電車の切符売り場が高くて届かず、販売機の台に飛び乗ったり、隣の大人に買ってもらったり。
(これは結構勇気がいる。悪い人で切符代を渡したら、そのお金持って逃げられたらどうしようとか思ってた。たった40円持って誰も逃げやしない 笑)
そんな中でも、忘れられないのは、駅で100円玉が落ちていて、それを交番に届けた時の事。
お巡りさんは、とてもほめてくれて、お巡りさんのポケットマネーで同額の100円を御礼にくれた!
役に立って、褒められる
なんて気持ちのいいことなんだろう。
しかも、お礼のお金つき。
この貢献活動?にハマり、下を見ながら歩いて10円でも1円でも拾っては交番に届けた。結構落ちてるんだ。
そして毎回お巡りさんは同額のお駄賃をくれる。
そのうち、お巡りさんとも仲良しになる。
交番の椅子に座っておしゃべりしてから帰る。
帰りは2時間以上の道のりだった。笑
だからバスは熟睡だったんだと今気づいた。笑
生れて初めて、社会と接点を持って役に立っている感覚。
人の原点な気がする。